印鑑の書体について
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印鑑の書体(文字の形)は、日常的に使用をする認印と、銀行や役所に届け出する銀行印・実印とで、基本的に分ける場合が多いです。
認印は、私たちの生活に当てはめると「普段着で生活をしている感覚」です。日常的に普段利用しており、自分の気に入った交友関係が中心で、比較的気軽に使えます。
銀行印は「スーツ」つまり仕事着のような存在で、普段の生活よりもフォーマルなイメージです。実印は「礼服」にあたり、普段はめったに使用をしませんが、ここで一番という大切な場面で出番となります。
認印は、楷書体(教科書のように誰もが読みやすい、きっちりした字体)や、古印体(印鑑の四隅に伸びた、どっしりとした重厚感のある字体)が多く使われます。認印は「誰が捺印をしたか」を他人が見てわかりやすい字体の方が使いやすいですが、普段着の感覚ですので、そこに服装とよく似ていて個性を出しても良いかと思います。
一方で、銀行印や実印は、認印とは異なり、より個人的な意味合いが高まります。
銀行や役所に届け出て、自分の存在を証明する印鑑です。
自分の届け出た印鑑が、他人に悪用されないよう、複雑な字形にして、複製をされにくい書体(印相体)での作成されることが多いです。
印相体は、線を枠につけ隙間を少なくし、八方に文字が広がることで発展を願っている書体です。届け出に使う印鑑として、最良の書体だと思います。
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楷書体
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古印体
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印相体